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ーガウディとサグラダ・ファミリア展東京国立近代美術館にて学ぶ

スペインの天才建築家アントニ・ガウディ(1852-1926)と彼が設計を手掛け、今なお現在進行形で建築作業が進められている贖罪聖堂サグラダ・ファミリア。完成は2026年と言われているそうです。

ガウディによるサクラダ・ファミリア聖堂外観スケッチ

ガウディの死

突然重いタイトルですが、美術館に入ると最初にガウディの年表があり、そこに記載されていたガウディの死にショック・・

「路面電車に轢かれて死亡」
そんなに呆気なく?
家に戻った後さらに調べてみたところさらに衝撃な事実が。

カウディはミサに向かう途中転倒してしまい、そこに通った路面電車に轢かれたそうなのですが、晩年は身なりに気を遣っていなかったため、浮浪者と間違えられて手当が遅れ入院先の病院で3日後に亡くなったとのこと。浮浪者だと蔑ろにされて手当してもらえない時代だったのでしょうか。なんとも悲しい最期だったのですね。

ガウディの建築設計

かなりのこだわり屋さんで完璧主義者だったというガウディの建築設計は細部まで装飾が施されていました。装飾は植物や動物など自然界に存在するものをモチーフにすることが多く、自然の中にこそ最高の美と形があり、自然界に存在するものは構造的にも優れていると信じていたそうです。

カテナリー曲線

またガウディの建築設計にはカテナリー曲線という放物線状(パラボリック)の構造を用いた建築物が多くサグラダ・ファミリアの他にも、彼のパトロンであった実業家エウセビ・グエルの以来のもと建てられたグエル邸やサンタテレサ学院が有名です。

カテナリー曲線(カテナリーきょくせん、catenary)または懸垂曲線(けんすいきょくせん)または懸垂線(けんすいせん)とは、ロープ電線などの両端を持って垂らしたときにできる曲線である。カテナリーの名はホイヘンスによるもので、"catena" (カテーナ、ラテン語で「鎖、絆」の意) に由来する。カテナリー曲線をあらわす式を最初に得たのはヨハン・ベルヌーイライプニッツらで、1691年のことである。

引用元: Wikipedia

ラセン柱

ガウディのカテナリー曲線を用いた建築構造も素敵なのですが、ガウディとサグラダ・ファミリア展で私の目を惹いたのが下の写真真ん中の二重ラセン柱(6星形)。模型もありましたがとっても美しかった。

二重ラセン柱

二重ラセン柱の説明はこちらで

ガウディと彫刻

サグラダ・ファミリアの「降誕の正面」には聖書のさまざまなシーンを表現した彫刻群が配置されています。ガウディは如何なる角度から見られても自然に見えるように膨大なスタディを繰り返したそうです。

→ スケッチ 

→ ポーズを針金模型や骸骨模型で検討 

→ モデルにポーズを取らせる 

→ そのモデルを三面鏡の前に立たせ多角的にポーズを検証しながら写真を撮影 

→ 型取り像の製作 

→ 粘土・石膏と素材を変えながら最後に石膏像を実際に設置する場所に配置して視点と距離による視覚補正と陰影の調整を行う 

→ その後石膏像は分割され最終段階の石像に転換される

だいぶ説明を端折って簡単に書きましたが、それでも読んでると気が遠くなる〜。間違いなく完璧主義者!

 

この日は休日だったこともあり東京国立近代美術館はガウディとサグラダ・ファミリア展にはかなりの人数が来場していました。

他の絵画展などとは異なり実物がないのにあの人の集まりよう。さすが100年以上も建設が続く聖堂なだけあり人々の関心も高いのですね。

次はサグラダ・ファミリア展ではなく本物のサグラダ・ファミリアを見てみたい^^