涼しくなると勉強の意欲が湧いてきます。また勉強でもしようかと思い立ち、大学のオープンカレッジをネット検索しました。
そこで見つけた早稲田大学オープンカレッジの秋季講座の一つ「現場の会計思考」。
講師はファーストリテイリング(ユニクロ)の監査役を30年間勤めた安本隆晴先生
あのユニクロの監査役を30年間勤めたということは、ユニクロの成長を間近で見て、数字面で支えこられた方。そんな方の授業を受けられるなんて、なんと興味深いことでしょう!
先生はどんな方なんだろうと早る気持ちを抑え、受講を申し込みました。
1954年生まれの安本先生は東京で大学卒業後、公認会計士試験に合格。監査法人に9年勤務ののち独立されました。
ダイヤモンド社から本を3冊出版されていた先生は、1990年に本の読者であった柳井正さん(ファーストリティリングの前身である小郡商事の社長)と出会います。経営(上場準備)コンサルの後、1993年11月にファーストリテイリング社監査役に就任されます。
またユニクロの他にも、アスクルやセオリーなどの上場準備に関わり、社外監査役に就任された経歴をお持ちです。
授業内容
前出の3冊の著書の他にも何冊も会計に関する本を出版されている安本先生。今回の授業は「 ビジネスの世界で生き残るための現場の会計思考」の内容をもとに進められました。私も受講を決めた後予習がてらにこの本を購入しましたが、素人の私にもわかりやすい内容となっています。文章がそのまま頭にスッと入ってくる感じで、読後はすぐに実践してみようと思える内容です。
実際の授業は、「数字で考えると人の10倍仕事が見えてくる」といった内容から始まります。「ビジネスの世界には数字とお金がついてくる」。「KPI(Key Point Indicator)の重要性」などわかりやすい事例で教えていただきました。
中でも人件費の授業はかなり興味深かったです。
自分が受け取る手取りの給料額(従業員目線)と会社が支払っている人件費(会社目線)の差の講義や、「一人当たり損益計算書」を作ってみて、会社の利益に貢献するには自分の年収の何倍の売上を稼ぐ必要があるのかいうことを数字で具体的に表してみる。具体的な数字で提示されると、なるほど、と頷かされます。
実際にお会いしてみると先生はとても気さくでユニークなお人柄。話しやすく個人的な質問にも気軽にそして真摯に答えてくださいます。
人生経験も豊富な先生の授業は実践的な会計思考の講義だけではなく、経営論や人生論的なお話もちょくちょく挟まれていました。実際に講義を受けると本には書いていないお話も聞けるのがいいですね。
読書家でもあるようで、授業の中で先生お薦めの図書も沢山教えて下さいました。
その中でも一番気になった本は深井龍之介著「歴史思考」。
ちなみに、私は安本先生の新入社員から社長までビジネスに一番使える会計の本も上記の本と一緒に購入しました。
柳井正さん著書の「一勝九敗(新潮文庫)」にも安本先生について書かれているそうなのでぜひ読んでみようと思っています。
最近は陽が落ちるのも早くなり、急に寒さも感じるようになりました。
夜の長い秋・冬は良書との出会いを楽しみに、読書に時間を費やそうと思います。