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エッセイ - 興味がない車から思い出す出来事

私にとって車はただの四角い動くもの。それ以上でも以下でもない。

先日車で移動中に運転席の夫が外を見て「あの車どう思う?」と聞いてきた。

「え、どの車?あの赤いやつそれとも前の白いやつ?」と返す私に「お前何言ってんだ、今ここであの車って言ったらあの赤いポルシェに決まってんだろ。なんで前のトヨタのバンなんだよ。」(*注:夫は外国人なのでこれは私の日本語訳です。日本語だったらこんな風に言ってるように聞こえた笑)

「ポルシェとか興味ないし。車なんて動く四角い箱以上でも以下でもないでしょ。」という私。しかし超理論派の夫にただ興味ないと言っても伝わるはずもないので、なぜそんなに興味がないのかと自分なりに考える。

そういえば、小さい時は極度の酔い症で車なんて10分も乗ってたら気持ち悪くなってきて、外を覗いたり、目を閉じたり自分なりに頑張って対処したけれど全く功を奏さず。。

吐くこと覚悟で車に乗り込まなければいけない時は本当に辛かった。

 

小学校の時の見学旅行や修学旅行も移動時間だけが本当に苦痛だった。学校側が子供たちの笑顔のために用意してくれた2階建てバス。ただの地獄でした。普通のバスでも嫌なのに地面から離れれば離れるだけ揺れを大きく感じて吐くまでのカウントダウンが短くなる。

私も楽しそうに歌ったり、友達とおやつを食べたりできる小学生でいたかったなー。と遠い記憶を思い出す。

 

スキルのフリマ【ココナラ】

ふと現実に戻り隣にいる夫に、自分の幼少期の乗り物酔いの話をして、「というわけで私は全く車に興味がないどころか車ってどちらかというと嫌なものの対象なのかもしれないな。」と勝ち誇った顔で伝える。

 

それでも夫の車話は続く。高いポルシェは3千万するだのなんだの、心の中では「興味なーい」と叫びながら、一応、そうなんだー。と頷く私。

夫曰く高級車はその見た目と安全性のみならずもちろん機能性も優れていて、道の凸凹した部分も吸収してくれるので乗り心地がとてもスムーズだそうで。

そんな車に子供の頃に乗れていれば揺れも感じず私の車酔いもあんなに酷くはなかったんだろうな〜。そういえばお父さんの運転荒かったよなー。音楽のリズムに合わせてアクセル踏んでたような。そりゃ酔うわ。

この間車中での私は完全に過去と現在をタイムトラベルしていた。

そして高校生くらいからあまり酔わなくなりそのおかげで旅行がぐんと楽しくなったことも思い出した。

 

今はまた20代の頃より酔いやすくなっている。電車の中で携帯見るのも無理。歳のせいなのかな。

これが酷くなってったらまた旅行も楽しくなくなるから行けるうちにいろんなところに行かないとなーと夫がそれでもまだ車の話をし続ける間、私の頭の中では次の旅行の計画を立てているのでした。